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2026年6月
  • 2型糖尿病の薬物療法インスリン抵抗性改善薬の選択

    医療

    2型糖尿病の治療において、食事療法と運動療法による血糖コントロールが不十分な場合に、「薬物療法」が導入されますが、その薬の選択は、病態の主要因である「インスリン抵抗性」の改善に焦点を当てることが、治療効果を高めるための重要な戦略となります。2型糖尿病の薬物療法における第一選択薬として推奨されるのが、「ビグアナイド薬」(メトホルミンなど)であり、この薬は、肝臓での糖の生成を抑制し、筋肉や脂肪細胞でのインスリンの効きを良くする(インスリン抵抗性を改善する)作用を持つため、2型糖尿病の病態に最も適合した薬と言えます。ビグアナイド薬は、低血糖のリスクが極めて低く、体重増加のリスクも少ないため、肥満を伴う患者に特に有効です。近年では、新しい作用機序を持つ薬の選択肢が広がっており、「SGLT2阻害薬」や「GLP-1受容体作動薬」といった薬も、インスリン抵抗性の改善や体重減少効果、そして心腎保護作用を持つことから、2型糖尿病の薬物療法において積極的に用いられるようになっています。SGLT2阻害薬は、尿中に糖を排出することで血糖値を下げ、GLP-1受容体作動薬は、インスリン分泌を促しつつ食欲を抑制することで血糖値と体重を改善します。これらの薬の選択は、患者の肥満度、腎機能、心血管疾患のリスク、そしてインスリン分泌能力といった個々の病態を総合的に評価し、医師がオーダーメイドで行います。2型糖尿病の薬物療法は、単に血糖値を下げるだけでなく、インスリン抵抗性の改善を通じて、病気の根源にアプローチすることが、長期的な血糖コントロールと合併症予防の鍵となります。