同年代と親しくなれない性格の私の相手をしてくれた先生との思い出

物心ついた時から友達が寄ってくるようなタイプでは無いと気がついていました。大和高田で保育士は奈良で見つけても特に可愛いらしいと褒められる容姿でもなかったし、母親も普通のおばさんタイプで男の子のような扱いで育っていたからです。友達に人気があるわけではなく、どうしてもひとり遊ぶことが多く、同年代の子と関係を築くことができずにいました。ちょうど拡大家族で暮らしていたことから、先生に懐くようになりました。奈良でもどこで人気の保育園は特別にして幼稚園で飼育されている動物たちと先生が話し相手という感じです。先生の中にもきつい人もいて、子供心に傷ついていたということもあります。いつも先生を隠れミノにしていじめっこから逃げていたり、先生を幼稚園にいる時の親として位置つけていました。そんなこんなで私は子供でありながら子供の友達が全くと言っていいほどにいないという有り様です。ついに仲良しの先生の家に連れて行ってもらったりと、少しユニークな経験をしていたようです。母親が仕事から帰宅する頃には先生が送ってくれたり休日に遊びにいくこともありました。本当に変わっている子供でした。周囲の子は怪訝そうに私のことを見て、影口でバカにする子もいました。それでも先生といることが安全だと思っており、保守的過ぎてつまらない子供だったようです。その先生は本当にいいせんせいだったと記憶していますが、成長とともに良い先生や自分を見とめてくれる人ばかりでもないんだという印象が強くなり、あの出会いは良縁だったと思います。