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2026年4月
  • 薬による体重増加と膵臓疲弊SU薬の長期使用リスク

    医療

    糖尿病治療薬の中には、血糖値を下げる効果が高い一方で、「体重増加」や「膵臓の疲弊」といった長期的な健康リスクを伴うものがあり、その代表的なものが「SU薬(スルホニル尿素薬)」です。SU薬は、膵臓のβ細胞に直接作用し、インスリンの分泌を強力に促すことで血糖降下作用を発揮しますが、この作用機序が長期的なリスクを引き起こす原因となります。SU薬による体重増加のリスクは、インスリンが血糖値を下げるだけでなく、体内で脂肪の合成を促進する作用も持つためであり、体重が増加することで、インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」がさらに悪化し、結果としてより多くの薬やインスリンが必要となるという、負のスパイラルに陥る危険性があります。第二のリスクは、「膵臓の疲弊」であり、SU薬が膵臓のβ細胞を常に過剰に刺激し続けることで、インスリン分泌能力がさらに低下し、将来的にインスリン注射が必要となる時期を早めてしまう可能性があります。このため、近年では、SU薬は第一選択薬として推奨されず、他の薬で効果が得られない場合などに、少量から慎重に使用される傾向にあります。男性が糖尿病治療薬を選択する際は、このSU薬が持つ血糖降下作用だけでなく、体重増加や膵臓疲弊といった長期的なリスクを理解し、特に肥満を伴う患者や、インスリン分泌能力が既に低下している患者に対しては、ビグアナイド薬やSGLT2阻害薬といった、低血糖リスクが低く、体重増加のリスクがない、あるいは体重減少効果が期待できる薬を優先的に検討すべきです。