糖尿病治療中の飲酒と間食は、血糖値の管理に直接影響を与えるため、細心の注意が必要です。完全に避けるのが理想的ではありますが、社会生活を送る上で全く摂らないというのは難しい場合もあります。そのため、正しい知識を持ち、節度ある付き合い方をすることが大切です。まず、飲酒についてですが、アルコールは肝臓での糖新生を抑制するため、飲酒中に血糖値が下がりすぎる「低血糖」を引き起こすリスクがあります。特に空腹時の飲酒や、インスリン注射・経口血糖降下薬を使用している方は注意が必要です。また、アルコール自体にはカロリーがあり、飲酒は過食に繋がりやすいため、体重増加の原因にもなります。選ぶべきお酒は、糖質が少ないものが基本です。蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ブランデーなど)は糖質がほとんど含まれていませんが、割り材に注意が必要です。ビールや日本酒、ワインは糖質を含むため、量を控える必要があります。飲む際は、必ず食事と一緒に摂り、量を決めてゆっくりと飲むようにしましょう。適量は、主治医と相談して決定することが重要です。一般的には、エタノール量で一日20g程度(ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合程度)が目安とされていますが、個々の状態によって異なります。次に間食ですが、これも血糖値の急激な上昇を招きやすいため、原則として控えることが推奨されます。しかし、どうしても間食をしたい場合は、糖質の少ないもの、食物繊維が豊富なものを選ぶようにしましょう。具体的には、無糖のヨーグルト、チーズ、ナッツ類(無塩)、野菜スティックなどがおすすめです。果物はビタミンやミネラルが豊富ですが、果糖を含むため、食べる量には注意が必要です。血糖値に影響を与えにくいとされる低GI値の果物を選び、適量を守りましょう。また、間食の摂取時間も重要です。食後すぐに摂るのではなく、食事と食事の間で、血糖値が安定している時間帯に摂るのが良いとされています。飲酒も間食も、全てを我慢するのではなく、主治医や管理栄養士と相談しながら、自分のライフスタイルに合ったルールを作り、コントロールすることが、糖尿病治療を長く続ける秘訣です。
糖尿病治療中の飲酒と間食の注意点