糖尿病治療薬の中には、腎臓や肝臓で代謝・排出されるため、これらの臓器の機能が低下している患者に使用すると、体内に薬が過剰に蓄積し、重篤な副作用を引き起こす危険性があるものがあり、特に「ビグアナイド薬」(メトホルミンなど)の副作用である「乳酸アシドーシス」は、生命に関わる危険な状態です。ビグアナイド薬は、インスリンの働きを改善する有効な薬ですが、腎機能が著しく低下している患者に使用すると、薬が体外に排出されずに体内に蓄積し、その結果、体内で乳酸が過剰に生成され、血液が酸性に傾く「乳酸アシドーシス」という、高死亡率を伴う重篤な代謝性アシドーシスを引き起こすリスクがあります。この危険性を避けるための最も重要な対策は、「定期的な腎機能(eGFR値など)のチェック」であり、医師は患者の腎機能の状態を常にチェックし、腎機能が低下した場合は、薬の減量や中止を速やかに判断する必要があります。患者側も、造影剤を使用する検査を受ける前や、脱水状態、重度の感染症、心不全の急性期など、乳酸アシドーシスのリスクが高まる状況では、医師の指示に従い、一時的に薬の服用を中止するなどの注意が必要です。また、SGLT2阻害薬も、腎機能が低下している患者に使用すると、脱水や尿路感染症のリスクを高める可能性があるため、腎機能の状態に応じた慎重な薬の選択と管理が求められます。男性が糖尿病治療を安全に継続するためには、薬の副作用と腎臓・肝臓の機能との関連性を理解し、自己判断で薬の服用を継続せず、必ず医師の指示と定期的な検査に基づく専門的な管理を受けることが不可欠です。