10代の糖尿病の治療は、そのタイプ(1型か2型か)によって治療の基本が全く異なり、適切な治療法を選択することが、成長期の子供たちの血糖コントロールと健やかな成長をサポートするために不可欠です。1型糖尿病の治療の基本は、**「インスリン注射(インスリン補充療法)」**が生涯にわたって必須となります。これは、体内でインスリンがほとんど分泌されないため、基礎分泌を補う「持効型インスリン」と、食事に伴う血糖値の上昇を抑える「超速効型インスリン」を組み合わせて注射する「強化インスリン療法」が基本であり、患者は血糖値や食事量、運動量に応じてインスリン量を自己調整する高度な自己管理能力が求められます。最近では、インスリンポンプ(CSII)や、持続血糖測定器(CGM)といった医療機器を活用した治療も普及しています。一方、10代の2型糖尿病の治療は、まず「食事療法と運動療法」による生活習慣の改善が治療の基本となり、それでも血糖コントロールが不十分な場合に薬物療法が導入されます。薬物療法では、主にインスリン抵抗性を改善する作用を持つ「ビグアナイド薬(メトホルミン)」が第一選択薬として推奨され、低血糖のリスクが低く、体重増加のリスクも少ないため、肥満を伴う2型糖尿病患者に適しています。新しい薬として、「GLP-1受容体作動薬」も、体重減少効果があるため、10代の2型糖尿病患者の治療薬として使用が検討されることがあります。看護師や保護者は、10代の患者が学校生活や友人関係に支障をきたすことなく、治療を継続できるよう、学校や家庭と連携し、自己管理のサポートと、心理的な支援を行うことが重要となります。