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外食やコンビニ食との上手な付き合い方
糖尿病患者にとって、外食やコンビニエンスストアの利用は、食事療法を続ける上で避けて通れない場面が多々あります。しかし、工夫次第でこれらを賢く利用し、血糖コントロールを乱すことなく食事を楽しむことが可能です。重要なのは、事前の情報収集と選択眼、そして量の調整です。まず、外食時には、メニュー選びが鍵となります。和食であれば、定食形式で主食、主菜、副菜が揃っているものを選びましょう。揚げ物や丼物、麺類は糖質や脂質が多くなりがちなので、なるべく避けるか、量を調整することが大切です。魚料理や蒸し料理、野菜が豊富なメニューを選ぶと良いでしょう。ご飯の量を少なめにしてもらう、野菜を追加で注文するなど、お店にリクエストすることも有効です。洋食や中華の場合も同様で、油を多く使った料理や、糖質の多いソースがかかったものは避け、グリル料理や蒸し料理、野菜中心のメニューを選びましょう。例えば、サラダを先に食べることで満腹感を得やすく、血糖値の急激な上昇を抑える効果も期待できます。コンビニ食を利用する際は、商品の栄養成分表示を必ず確認する習慣をつけましょう。おにぎりやサンドイッチなどの主食は、全粒粉や雑穀米を使用したものを選ぶと良いでしょう。おかずとしては、鶏肉や魚を使ったサラダチキン、焼き魚、煮物、野菜スティック、ひじきやきんぴらごぼうなどの和惣菜がおすすめです。フライドチキンやコロッケなどの揚げ物、菓子パンは避けるのが賢明です。飲み物は、無糖のお茶や水、ブラックコーヒーなどを選び、清涼飲料水は控えましょう。外食もコンビニ食も、食べすぎには注意し、適量を守ることが最も大切です。また、食べる順番を意識し、野菜から先に食べることで、血糖値の急激な上昇を和らげることができます。決して「ダメ」と決めつけず、賢く選択し、工夫することで、食事を楽しみながら糖尿病の管理を続けることが可能です。